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タイムマシンは幸せの鍵【銀魂】

第18章 苦難の中の力


――――30分後

一応、決まったけど…時間かかりすぎちゃったかな。

『そ、総悟』

手に取った簪を握り締め、ジャスタウェイのキーホルダーコーナーでうろうろする背中に声をかける。

沖田「お、決まりやしたか」

『うん…』

沖田「どれ、どんなのを選んだんで?」

『ん』

目を瞑って、握り締めた簪だけを押し付けるように手渡す。

あまり飾りの付いていない小振りな簪。
細身で華奢な総悟に合うかも…とか思って選んだんだけど…

沖田「…」

『…』

沖田「…」

ノーコメントだァァ!
コメント出来ないくらい酷いってさァァ!
総動員させた女子力もずっと使ってなかったからホコリまみれだったってさァァ!

沖田「さくら」

名前を呼ばれてそっと目を開ける。

『な、何?』

沖田「会計してくらァ。さくらは入口の外で待ってな」

『え…』

そう言ってすぐにレジへと行ってしまった総悟。

何となく思っていた反応と違って、ホッとしたような、残念なような…

『…』

言われた通りに入口の外へ出て、何となく行き交う人達を眺める。

感想も聞けないんじゃ自信無さすぎて落ち着かないじゃない…
大体総悟は何に関してもセンス良さそうだし…

『やっぱ気に入らなかったかな…』


沖田「…何か言いましたかィ?」

『!?』

いつの間に戻って来ていたのか、後ろにいた総悟が私の顔を覗き込んだ。

『や…えーと、やっぱり私のセンスは信用ならないから…つまりその…』

沖田「気に入りやしたよ」

『!』

私の言葉を先回りして受け取った総悟は、小さな透明の袋に入った簪を見て薄く笑う。

沖田「男の俺が女物を気に入るってのも変な話かもしれねェが…こいつァ特別だ」

『よ、よかった…』

その言葉を聞けて安心した。

沖田「さ、そんじゃあ約束の時間も過ぎたことだし、そろそろ行きやすか」

『え、どこに?』

沖田「…俺に話があるんだろ?」

『…っ』

あ…今、嫌な心臓の鳴り方した。

沖田「そいつはあっちに着いたら聞きまさァ」

『…あっちって?』

沖田「それに、さくらも用があるはずでさァ」

そう言った総悟は、振り向きざまに言った。







沖田「屯所にねィ」
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