第2章 黄瀬涼太による恋愛指南?!
『ん?なんで疲れたんスか?』
「さっきまで姉弟喧嘩してその次にお前の電話…疲れたの他になにがある?」
『あー…そうっスね~お疲れっス、椿っち』
「はあ…そう言う事だ、絶対来るなよ!じゃあな!」
おもむろにこっちから電話を切ってまた一つため息をつく。
「誰から電話?」
母親が興味津々に俺に聞いてくる。
「彼氏だろ?会話からもそうだし」
「締めたろか?!光輝!」
「冗談だって!」
光輝の胸ぐらを掴んでからふと頭の中にある言葉が蘇った。
"女の子なんスから暴力はダメっスよー"
黄瀬の言った言葉が俺の力を静める。
「…?なんだよ、姉貴?」
「殴る気失せた…」
パッと胸ぐらを離して母親の質問に答える。
「モデルの黄瀬涼太」
「え!あの黄瀬君!?雑誌に載ってる?」
「そっか…母さんは黄瀬のファンだった…」
そう俺の母親は黄瀬の大ファンなのだ。前にも言ったが母親はかなりの美形の持ち主だ。まあ、ファンでも仕方ないのかもしれないが…
「ただいま」
「あら、お帰りなさい、あなた」
「父さん、今日は早かったんだな?」
「まあな、今日は仕事が少なかったんだ」
父親の仕事は雑誌の編集をしている。時々、黄瀬の載る雑誌や月バスの編集もするとか…
ピンポーン!
「ん?誰かしらね?」
「俺が出よう」
父親がネクタイを緩めながら、玄関に向かって歩いて行く。
(なんなんだ…この胸騒ぎ…)