第2章 黄瀬涼太による恋愛指南?!
「はーい…なんだ君か」
「どうもっス!氷童さん!椿っちいるっスか?」
「お前かー!!!」
胸騒ぎはこれだったか…来るなと言ったのに…
「椿、黄瀬君が呼んでるよ」
「行きたくねー…」
「はあ…客をあまり待たせるな、椿」
「代わりに私が出ようか?」
母親がウキウキとした顔で俺に問うてきた。ここは俺が行くしかないか…玄関にいた父親と入れ替わるように玄関に出る。
「…黄瀬…」
「やっぱ、来るなって言われれば来ちゃうっスよー」
家から出て後ろ手にドアを閉めてから…。
「あれほど来るなって言っただろ!?」
「うーん…そんなに言ったスかね?」
「…っ/////」
思い出してたった一回しか言ってない事に気がつく。何も言い返せない…しかも、窓から家族が興味津々に見てるんだけど…
「あ!椿っち、はい!数学のプリント」
「はあ…明日でいいって言ったろ?」
「でもどうしても来たかったんスよー」
「はあ…」
「椿っち、さっきからため息ばっかりついてるっスね?幸せ逃げるっスよ?」
俺に一歩近付いて黄瀬は俺の頬を撫でる。
「うわあっ////な、何すんだ!!」
「ため息するからっスよ」
目を細める黄瀬。なんだ…この目…獲物でも狙うような獣の目…
「…幸せなら俺があげるっスよ」
「な…////っん!」
半ば、噛み付かれるような感じでキスをされた。今度は見事に唇だ。…な…なんなんだ…息が続かない…死ぬっと思った時、黄瀬はようやく唇を離した。
「…何すんだ…黄瀬…っ/////」
「幸せをあげただけっスよ?」
な…なんなんだよ…!いきなりキスしておいて…ファーストキスだったのに…ファーストキスって甘酸っぱいとか言うけど…全然だな…
「ファーストキスだったっスか?」