第42章 影の薄さ
赤司
「見るに堪えない愚行だよ。唯一最大の長所を自ら手放すとは
幻の六人目でなくなったお前では、すでに並の選手の価値もない。こうなることに今になるまで気づけなかったなんて、失望したよテツヤ」
すれ違い様そう言った赤司に黒子は目を見開き、青峰は彼の様子を見て黒子にシュートを教えた時に覚えた違和感を思い出し「こういうことかよ」と言って舌打ちをした
桃井は「テツくん…」と不安そうな顔をしており、紫原は黙っていたが黒子の事をジッと見ていた
そんな彼は黛の事を外せず、フェイント程度にしかなっていないことは伊月も分かっているようだった
動揺している隙を狙って赤司は伊月のボールをスティールしたが、コートを出てしまい誠凛ボールのままとなった
赤司
「…おっと、少し甘かったか」
「っぶねぇ~」
伊月
「(こっちも一瞬も気が抜けない…!第1Qでおそらくまだ100%のプレイには程遠いはず、それでも…やはり「キセキの世代」…なんて圧力なんだ…!!)」
そこで誠凛は選手交代をし、黒子をベンチに下げた。その際奥に行こうとした黒子を相田は呼び止めて自分の右隣に座らせて肩を組んだ
相田
「諦めないで!またすぐ出てもらうわよ!」
黒子
「…え?」
相田
「第1Q残り3分ちょい…あなたに全部あげるわ…だから、思い切りやられてきてほしいの。もう1度戦って…勝つために!」
その頃同じことを黒子の代わりに出た土田も伝えていた
土田
「このまま黒子をただひっこめたらそれこそ再起不能だ。だからあえて黒子にプレイし続けてもらて、本人・カントク・俺達みんなで黒子の復活策…もしくはそのヒントを見つけ出す!
てゆーわけで俺は伝令役、プレイするのは次のボールデッドまで」
火神
「(てことは役3分間ほぼ戦闘不能の黒子込みで…言っちまえば4人で洛山とやるようなもんか…!やってやる!!)うしっ」
伊月
「やる気はいいが俺達忘れんなよ!全員でフォローするんだ」
木吉
「今までさんざん助けてもらってきたんだ。恩返ししないとな」
日向
「ダァホ、なんだ恩返しって、んな他人行儀な話しかよ
仲間を助けるなんてあったり前だろーが今さら、勇んでやったらこっぱずかしいわ」
そう言った日向は絶好調の印、首をコキッと鳴らした