第41章 決勝前の
一方黒子は誠凛高校で2号に餌をあげており、「あとでアレックスさんが来てくれるそうです。いい子にしててくださいね」と2号の頭を撫でた
そして彼は体育館の中に入り、転がっていたボールを拾ってダムッ…とボールをついた
彼は体育館の中を見ながら彼が誠凛バスケ部に仮入部したところからWC出場を決めたところまでを脳内で再生し、柔らかく微笑んだ
黒子
「バスケットをやっていてボクは、本当によかった。今夜その気持ちをすべてぶつけます。赤司くん」
そして荷物を持った黒子は2号を見ながら「行ってきます」と言ってWC決勝戦の会場へと歩き始めた
その頃、名前は自分の家で制服に着替えた状態で鏡の前に立っていた
彼女は緑間からもらったヘアピンを付けて、黄瀬からもらったピアスを付け直した
そして近くにあった引き出しをあけて、ネクタイとリボンを合わせて6本を取り出した
名前はそれをギュッと握り締めて胸元に置いた
『…涼太、緑間、大輝…紫原、テツヤ、さつき…』
それぞれの名前を呼んだ彼女は最後の1本のネクタイを取り出して、「征十郎…」と愛おしそうに呟き握り締めてネクタイに涙を零した
涙を拭った彼女は彼らのネクタイ、リボンだった物を元々あった引き出しの中へ閉まってから掛けてあったオレンジ色のマフラーを首に巻きバッグを肩に掛けた
『どうか、思い出しますように』
そう呟いた彼女はドアを開けて、黒子と合流しようと歩き始めた