第5章 さらば、もう一人の友よ
「…あの船奪うか」
『(ガクッ)』
普通は潜入だろ。
奪ったら警戒されるかもしれねぇし。
もしかしたら逆効果でもっと早くなるかもしれねぇだろーが。
「普通"潜入"でしょ」
「隠れんのヤダし」
「ナツが乗り物を提案するの珍しいね」
「ふふ…ウェンディの"トロイア"があれば乗り物など」
「私達魔法使えませんよ」
「この作戦は却下しよう」
「オイ!!」
「あたしは賛成よ! それに奪わなきゃ間に合わないじゃない」
「でもどうやって?」
「あたしの魔法で! 知ってるでしょ? 今のあたし最強って」
「……」
『大丈夫だってナツ、俺が"トロイア"してやるから』
「ナイスだアギト! この作戦で行くぞー!」
「やる気になったわね…」
呆れるシャルル…そう言ってやんなって。
にしても何で俺は乗り物酔いしねぇんだろうな?
"盗魔眼"の副作用かな…役立つが嬉しくねぇぞ。
作戦を立てた結果、俺とクロスとルーシィの三つに分かれて軍隊を蹴散らす事にした。
特に俺はまだ待機している兵がこっちに来ない様に外の奴を倒す事になった。
「まぁ見てなさい!!」
「おう!」
「頑張れルーシィ、Wアギト!」
『行くぜエリュシアン!』
『わかってらあ!』
ルーシィが飛行船付近の軍を。
クロスがルーシィと反対にいる軍を相手する予定だ。
『よっ』
俺は簡単に塀を飛び越えて外の軍のど真ん中に降り立つ。
数は多いが装備してるラクリマの量は大した事なさそうだな。
「な、何者だ!!」
「貴様っ、さっきの!?」
「逃げろー!!」
逃げろだぁ?
悪ぃがてめぇ等に逃げ道はねぇんだよ。
『"破邪の旋風"!!』
「「「うわああぁあああああ!!」」」
みんな壁に吹き飛ばされて気絶。
つまり全滅。
うわぁ歯応えのねぇ奴!
「あれーー!?」
「いーやぁー!!」
「ナツとウェンディが全然ダメだぁ! ルーシィよりはマシだけど」
「ごめんなさーい」
おいおい! 俺が目を離してた数秒間で何があったんだよ!?
何々…ルーシィはロキを出そうとしたがデート中?
ナツとウェンディは言うまでもなく?
星霊魔導士なら事前に都合聞いとけよ!
つーかロキの方もルーシィに報告しろよ、アイツ自分の魔力でこっちの世界に出れるんだから!