第5章 さらば、もう一人の友よ
「あまり虐めては、可哀そうですわよ?」
「グズン…」
「「いつまで泣いてんだてめーは!!」」
「とにかく無事で良かった ねっ、ジュビアちゃん!」
「うるさい」
「これ…全部エドラスの影響なの? 何から何まで逆になってるよ」
『逆じゃなくて違うんだよ』
「え?」
俺はハッピーの呟きに応えた。
『この世界…エドラスはパラレルワールドの様なもの
つまり此処は元々エドラスにあった妖精の尻尾なんだよ』
「ウソーーー!?」
「何でアギトは知ってんだ!?」
『ミストガンに聞いたから』
「逃げんなナツ! ぐりぐり肘クラッシュー!!」
「ぎゃあーー!!」
「ナツさーん!!」
今度は肘バージョンのぐりぐりクラッシュをされるナツ。
これを止められる者は一人もいねぇのかよ。
…いや、一人だけいた。
『くぉるぁあああルゥシィイイイイイ!!』
「んぎゃ!!」
「ムグッ!」
『あ、』
誰かがルーシィの背中に飛び蹴りを食らわした。
そしてナツを奪い取り、自分の胸に抱き寄せる。
そう、胸に。
『俺の可愛い可愛いナツに何してくれてんだ!
死にてぇのかゴルァア!?』
「いってー! 何しやがるアギト!!」
「「「アギト(さん)!?」」」
「ムググ(アギト)!?」
『やっぱ俺か…』
胸下までしかない服で綺麗なクビレが丸見えだが長袖の上着。
下は長ズボンで両腰に刀を携えている。
髪や体はミスコンで女に変身した時の俺そのまんまだな。
本当に俺この世界では女なんだな…。
「んんん~!」
ふくよかな胸に顔を埋められてるナツは息が出来ず女の俺に腕を叩いで訴える。
『ナツ! 怪我はねぇか!? 痛いところは!?』
「ぷはっ! な、無いけど…」
『良かった~! こんな可愛いナツにたんこぶとかできたら俺もう耐えらんねぇ!
側にいれなくてごめんな? だが心配すんな、俺が絶対ぇ守ってやるからな』
そう言って女の俺はナツの前髪を除けてキスを落とした。
「「「んな!?///」」」
「ア、アギト!?///」
『お? やっと呼び捨てで呼んでくれたな!
"さん"も敬語もいらねぇっつってんのに 顔真っ赤にして初々しい奴~』
ほー、こっちの俺は積極的だなー。