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闇の滅竜魔導士と盗魔眼

第5章 さらば、もう一人の友よ


約五年前。
ジェラール、ブレイン達の元を離れて一ヶ月程経った。


『"煉獄砕破"(アビスブレイク)の魔法陣を展開する時間をもっと早くしねぇとなー』


先程大型のモンスターに圧勝したアギトは森を抜け、野原を歩いていた。
と言っても、モンスターの方が喧嘩を売って来たから返り討ちにしただけのだが。


『…ん?』


空気の流れに変化を感じたアギト。
嵐ではなく、魔力が渦を巻いている様な感じだった。


『っ…何だ、アレは…?』


空を見ると、大きな渦が巻き起こっていた。
アギトは"神速"で側に近付いてみる事にした。





「はああっ!」


渦の真下に碧い髪の少年がいた。
詳しくはよくわからないが、自分が持っている杖を渦に向けていた。


「消えろっ!」

『! ジェラール!?』


渦を消し、ふぅ、と息を吐く少年に見覚えがあった。
いや、見覚えなんてものではない。
つい最近まで魔法を学んでいた、初めて自分にできた友が目の前にいた。
アギトは嬉しくなって少年に駆け付ける。


『ジェラール! 久し振りじゃねぇか!』

「!? 君は…アギト!?」


ジェラールは信じられない、と言った感じでアギトと見た。
アギトの方も、ジェラールが"君"と言った事に薄く違和感を感じた。



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