ゴールデンカムイの作品が頓に増えた昨今、独特な雰囲気と世界観が確固として卓越した一作。
オリジナルのキャラクターも原作の持つ雰囲気を纏った個性と存在感があり、作者の原作観と嗜好がクッキリと際立っている。
読み手を選ぶ作品とも思えるが、どの原作も様々な顔を持ち、その中のどの面に心奪われるかは人次第。この作品、作者とゴールデンカムイの原作観が一致すれば壺に嵌まる事間違いなし。各話何れも作者の揺るぎない原作観が産んだオリジナルキャラが活きた秀作。
各章を〆る一言二言が、ゴールデンカムイ短編の先駆けの作品を思わせるのが些か気になるが、これは他作品の〆でも見かけた。ゴールデンカムイの特色なのだろうか?
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[投稿日] 2019-01-19 14:21