第1章 あなたのため息
南 「かずくん♪ また来ちゃった」
和 「ん、おいで」
私の幼なじみの『二宮和也』
あなたは小さい頃から病に侵されている。
でも、たまに見せるあの笑顔が見たくて
私は何度もお見舞いに来ている。
でも、最近はめったに笑わない。
何で? どうして? 笑ってよ…
和 「そう言えば、学校は?」
南 「かずくんが見たくてサボっちゃったっ」
和 「…相変わらずだね((苦笑」
南 「ヘヘッ(笑)」
かずくんはふと外を見てため息をつく、
南 「どうしたの?」
和 「ううん、何でもないよ…?」
暗い表情をするかずくん。
ガラッ、
医者 「二宮さん。検査ですよ?」
南 「あっ… じゃあ私、帰るね」
私の袖を掴むかずくん。
南 「…ん?」
和 「あっ…やっぱいいわ、じゃあな」
南 「うん… ばいばいっ」
私は病室を後にした。