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BLEACH第一章『Opening』

第5章 Locations subject to rainbow


[叱咤怒号]2


「わー!こんなにどんよりしてる空って久しぶりだわ。
今夜にでも雨降るかしら。ねぇ隊長?」

「知らん!それよりさっさと書類を片付けろ!」

出勤して早々カーテンを開き、こう言った乱菊
だが常に時間に追われながら書類処理している冬獅郎と奈々美にはそれが目障りで仕方がない

「ちぇーっやりますよ。やりゃあいいんでしょーが。んもう隊長小姑みたい」

「あ”ん?何か言ったか松本」

「ぶぇっつにぃ~?」

「ちょっと止めてくださいよ!乱菊さんも大人になってください!」

二人の口喧嘩を止めようとした奈々美のこの一言が冬獅郎の地雷だったのか火に油を注いでしまった

「おい楠木。それは俺が餓鬼だって言いてぇのか?」

「あっいえ…そんな訳では…」

「アラ隊長ったら私はともかく奈々美にまで子供扱いされてるじゃないですか。その点私は大人だしぃ~?」

「…松本テメェ…。

 霜天に坐せ…」

「止めろって言ってるでしょっ?!」

シィ~ン…

突然の奈々美の怒鳴り声に静まり返った執務
冬獅郎の刀に触れる手が止まった

「私は乱菊さんに『大人になれ』って言ってるだけで『大人だ』とは言ってませんからね。
勘違いしないでください!
 それに、そんな極めて餓鬼的挑発に軽々のってしまう日番谷隊長はもっと餓鬼です!隊長なんだからもっと広い心で受け止めてくださいよ!」

ゼーハーゼーハーと肩で息をしている三席に、開いた口が塞がらない十番隊の隊長と副隊長
その二人に再び奈々美の怒号が飛ぶ

「返事は!!」

「「はい、すみませんでした…」」

奈々美の怖い一面を知ってしまった二人だった



叱咤怒号(シッタドゴウ):大声で叫び、叱りつけること
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