第19章 新たな出会い 霊界探偵と助手
灯夜「どうしたの?ボーッとして」
「あ、ちょっと考え事してただけ」
灯夜「ならいいけど…」
「で、どうしたの?」
灯夜「任された仕事終わったから」
「あ、ありがとう」
灯夜には副会長を担当させて貰っている。
胸元くらいまであるナチュラルな髪はミルクティー色。
赤くつぶらな瞳と、一人称が僕っ子の彼女はよくモテる。
灯夜「それから、ぼたんが時音のこと呼んでたよ?」
「え!ウソ!!」
灯夜「きっとまた霊界からの指令だよ。後の仕事は僕がやっておくから、行ってきなよ」
「ありがとう、助かるよ。ぼたんは?」
灯夜「生徒会室のベランダにいるはず」
「わかった。後の事お願いね」
灯夜「了解」
私は荷物を持ち、教室を出て生徒会室へ向かった。
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in生徒会室
「どうしたの?用事って」
ぼたん「最近のニュースで"浦飯幽助-ウラメシユウスケ-"っていう中学二年生の男の子が車に跳ねられた事件、知ってるかい?」
「そういえばあったね、そんなニュース。それがどうかしたの?」
ぼたん「実はね、幽助に生き返る為の試練を与えて見事それに合格したのさ」
「じゃあ彼は生き返ったって事ね」
ぼたん「うん。霊界ならそれくらいのこと、ちょちょいのちょいさね!」
霊界は死と生の狭間。
死んだ者の魂が、ぼたんの様な霊界案内人に連れられ霊界へと運ばれる。
そして霊界に着けば、三途の川を渡り、天国行きか地獄行きか決める審判の門へ行く。
判定するのは閻魔大王の息子・コエンマ様。