• テキストサイズ

時の贈り物*[幽遊白書]*

第19章 新たな出会い 霊界探偵と助手


~時音side~

現在(いま)は十月の秋。

冷たい風が赤や黄色の葉っぱを乗せて宙に舞い、とてもよく晴れた秋空が季節感を味わせる。

私、土御門時音は高校一年生。
聖皇学院に入学した私は、何故だかわからないけど一年で生徒会長を任された。

お母様も半年程前、中学の卒業式の後に魔界へ帰ってしまった。
今は稲荷大社を一人で管理しているけど、基本的には燈と日和がいる。

妖狐蔵馬こと幼馴染みの南野秀一と交わした約束(私が強制的に)からはや半年。
いまくらいがその約束の時だけど…意外と会いずらい。

何やってんだろ、私。

?「……ねェ……時音!!」

「へ!?」

?「やっとこっち向いた」

「灯夜」

倉橋灯夜。

彼女の正体も私と同じ妖狐で緋神子族のひとり。
私が妖怪の頃からの幼馴染みみたいな存在。
彼女の父も元人間で、妖怪に転生。母親は元々妖怪。

倉橋家は土御門家の分家筋でもある。
つまり私と灯夜は親戚で、灯夜も陰陽師の血筋を受け継いでいるというわけ。

/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp