第5章 君だけ
ぎゅっと憂太の服を握って、そのまま後ろに倒れた。
「わ……千景?びっくりした……重くない?」
「ん。だからもっと、体重かけて大丈夫だよ。楽にして?」
私にのしかからないように、自身の身体を支えている。
軽く腕をトントンと叩かれたので、抱き締める力を弱めた。
すると、私を挟むように、シーツに両手をつく。
「千景……下着つけてない」
「ん。わざと」
恥ずかしいけど、憂太だったら見られてもいい。
出来なくても、少しでも触れてくれないかと、期待して来た。
真上の憂太は、困った顔をしながら、頬を染めていた。
「ダメだよ。もう……。千景はえっちだね」
ぶわっと、顔が一気に熱くなる。
憂太のことを考えると、そういうことしか考えられなくなる。
Tシャツの裾に手を伸ばして、少しずつ捲っていった。
でもその手はすぐに取られ、捲れた裾を戻される。
「そういうことはしないって……傍にいるだけ」
ぷくっと頬を膨らませながら憂太の手を取って、胸の上に置いた。