第4章 目覚める欲
真希は慌て、パンダはニヤニヤし、棘はソワソワしていた。
憂太にどんな顔で会えばいいんだろう……。
「お前ら、付き合ってんのか?」
「ち、ちがっ……さっきのは、事故……」
上手く説明出来なくて、適当にはぐらかした。
私って本当は、あんな大胆なことをしたいのだろうか。
キス出来たらいいな、くらいに思ってたはずなのに……。
結局、気まずくなって、真希たちは先にグラウンドに行った。
部屋に戻ってきて、扉をノックする。
「憂太?みんな、先にグラウンドに行ってるって……もう少ししたら、着替えに戻るね」
こういう時えっちな漫画では、「責任取るね」なんて言って、踏み込んでいたような……。
すぐに首を振った。
あれは漫画であって、これは漫画ではない。
「あ……千景?入っても大丈夫だよ」
少ししか経っていないが、大丈夫なのかな……。
心配になりながらゆっくりとドアノブを回し、扉を開ける。
憂太はベッドの端に座って、ほんのり頬を染めて、僅かに汗をかいていた。
まさか、していたわけではないだろうけど……私がそんな顔をさせているんだと、少し優越感に浸った。