第4章 目覚める欲
「憂太……」
「え、ちょ……なに……?」
ゆっくりと憂太の腰を跨ぎ、お腹に手を置く。
――触れていたい。
私のものにしたい。
憂太はそんな私の行動に戸惑いはすれど、引き離すことはしなかった。
夜の甘さがあとを引く朝。
ぎゅっと憂太の服の裾を握った。
何をするでもなく、ただ憂太の腰に軽く体重をかけ、困惑する顔を見下ろした。
足を開いたことによって、ショートパンツは少しだけ捲り上がり、太腿が強調される。
"ゆっくりしていいよ"なんて言って、ずっと憂太を揺さぶっている。
私をもっと、意識して。
「千景……?」
裾を握っている拳が優しく包み込まれた。
「こういうことはダメだよ」と優しく諭される。
下唇を噛んで、憂太を睨むように見下ろした。
「憂太っ……どうしたら、よくなるの……?」
「どうしたらって……こ、恋人同士がすることじゃないかな……」
"じゃあ恋人になってよ"
そんなことは言えなかった。