第14章 君に触れて
「本当に大好きなんだ。愛してる。僕から離れて欲しくない。もちろん、すぐにとは言わないよ。その指輪……婚約のつもりで渡した」
首に下げた指輪は、千景の左薬指のサイズに合わせてある。
本当は指にはめて欲しいけど、僕たちはまだ学生だ。
千景には重すぎるだろう。
――このプロポーズも重いだろうけど……。
千景はチェーンを取り、指輪を外す。
"嫌だ"と返されるのでないかと、不安になった。
だけど千景はそれを左の薬指にはめ、ニコッと笑った。
心臓が大きく脈打つ。
たくさんの血液が、全身を駆け巡った。
「私も――愛してます。いつか結婚するなら、憂太がいいってずっと思ってた。……憂太をこれからもずっと幸せするのは、私でありたい」
溢れた愛しさは行き場があった。
たくさんの僕の重い愛を渡す宛先はすぐ目の前にあって、なんの躊躇もなく受け止めてくれて、同じだけの愛を返してくれる。
――僕は恵まれている。
大切な仲間たちに、愛する人。
きっと、これからの僕の人生も、大切な人たちのお陰で幸せなのだろう。
想いが溢れてきつく抱き締めた千景を抱え、ベッドに移動する。
仰向けになった千景を見下ろし、唇を落とした。
ただ触れるだけの口付けはどんなに深く官能的なものよりも、甘く、熱く……僕たちを満たす。
――千景の全てを、僕に頂戴。
頬に口付け、耳に口付ける。
どんどんキスをする場所を下げていき、胸の膨らみを吸って、濃く痕を残した。
「ッ、はぁ……憂太ぁ……」
「ごめん、痛かった?」
目を細めて「ちょっと」と表情を和らげた千景にまた謝り、同じ強さでもう一度吸う。
強く吸って痕を残す。
それを繰り返していると、千景はどんどん敏感になっていった。