第7章 約束の結末
決勝当日。この独特な空気感に
皆の集中力も自然と高まっていた。
御幸side
球場に着き、皆がアップを始める中
「……ふぅ」
ベンチ裏で汗を拭きながら一人浅く呼吸をする。
「おい」
その低い声に
静寂した空気に緊張が走った。
「んだよ、倉持」
「キャプテンとしての責任感か、選手としてのエゴか知らねぇけど……大した野郎だよテメェは」
いつもより鋭い目をした倉持に
目線をあげられずに話を聞く。
「意地を貫くなら最後まで貫け」
「勝ってから倒れろ…!」
その言葉に俺は息を飲んだ。
「前原みたく甘い事言わねぇ」
「俺は試合に出てる限り最高のプレーを要求する」
倉持の言葉が
真っ直ぐ胸に刺さる。
逃げ道なんかない事
最初から分かっていた。
「おう」
俺は短く言葉を返す。
――試合が始まる