第7章 約束の結末
御幸side
泣きつかれたユキは、そのまま寝てしまった。
……無理しすぎだっつーの。
起こしたくなかった俺は、監督に事情を話して
寮の空き部屋を一部屋貸してもらった。
部屋まで運んだユキの体が
やけに軽く感じた――
夢主side
目を覚ますとそこには知らない天井があった。
ベットから体を起こすと、
横に椅子をおいて寝ている御幸が居た。
「御幸……」
「起きたか?じゃあ、俺部屋戻るわ。
監督が朝まで使っていいって、ゆっくり休めよ」
「ちょ、ちょっと待ってよ……」
「もう少しだけ、一緒にいてくれない?」
「…………それは、誘い文句として受け取ればいいの?」
「ち、違……」
急に顔を近づけてきた御幸に
反射的に目を瞑った。
――パチンッ
「痛っ!!ねぇ!本気でデコピンしたでしょ!!」
私がそう怒ると御幸はいたずらっぽく笑った。
「やっとお前らしい表情になったな」
「え、どういう……」
もしかして、わざと……?
「……少し期待したじゃんか……バカ」
届かない小声で呟いた。
そして一呼吸して
「ありがとね御幸」
「おう」
そういうと御幸は今度こそ部屋を出ていった。
扉が閉まる――
静かな空気の中で、
さっきまで張り詰めていた私の心が
少し軽くなっていることを感じた。