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【文スト】不思議の国の異能少女・陰

第3章 再会


―――


◎◎に姉の特徴を尋ねるアリス。

しかし、年齢が14歳であることと、髪が自分より長いという情報以外は何も得ることが出来なかった。


責めて服装位分かれば良かったけど。
思考を巡らせ、質問の方向を変える。


「お姉ちゃんと何処に行く積もりだったの?」

「うーんとね、ママのお誕生日プレゼントを買いに行くつもりだったのー」

「…そっか」

「お姉ちゃん?」


急に小声になったアリスを心配する◎◎。

慌てて、何でもないよ、と笑って見せた。


「ってことはデパートに行く積もりだったのかな。でも、どうして逸れちゃったりしたの?」

「◎◎が喉がカラカラだから何か飲みたいって、もう歩けないって我が儘言っちゃったの」

シュンとしながら云う◎◎。

「直ぐに戻って来るから一寸待っててって云ってたのに…」

ヒクッ。
◎◎はまた泣き出しそうになる。


せっかく泣き止んだばかりなのに!!


アリスは慌てて◎◎をあやす。


「其れで、お姉ちゃんは此方に歩いて行ったの??」

「うん」

目をごしごしと拭きながら少女は頷く。


ってことは。
此の近辺で飲み物が買えそうな処は――。


アリスはキョロキョロしながら道を歩く。

「!」

すると、右への脇道の突き当たりに自動販売機を発見する。

昼間なのにほの暗い道。

「人目につかない、か」

若し、この子の姉が予想通りにこの自動販売機に気付いたならば……。

あらゆる可能性を想定する。

そして弾き出された答えが、
『面倒事に巻き込まれた可能性が9割』――。



行ってみるか。

アリスは◎◎の手を引いて脇道へと入っていった。

「!」

自販機に近付くにつれ、人の気配が濃くなる。

「中り、か」

人攫い、かな?

「……お姉ちゃん?」

ポツリと呟いて、周囲を探っていたアリスの表情が先程までとは違ったせいか。

不安そうに見上げる◎◎に気付き、笑顔を作る。

自動販売機の前まで連れていくとリュックからお財布を取り出す。

「◎◎、何れが良い??」

「え?買ってくれるの?」

「うん。好きなのを選んでいいよ」


ニッコリ笑って会話している2人の背後に、気配が迫る。


「!」

「きゃー!!助けてー!」


そして突然、麻袋のようなモノを被せられた。
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