【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/乙骨×主(五/直/伏)
第4章 任務-3
虎杖「っ!!」
咄嗟に後方へ跳ぶ。
だが遅い。
着地した床が、淡く発光していた。
「……っ、下!!」
伏黒が視線を落とす。
床タイルの隙間。
そこに、複雑な紋様が浮かび上がっていた。
円形に広がる線。
根のように絡み合う模様。
まるで――祈りの跡。
伏黒「術式か……!」
ズルリ。
床下から伸びた無数のツタが、虎杖の脚へ絡みつく。
虎杖「うおっ……!?」
そのまま蘆屋ごと引き倒され、瓦礫の上へ叩きつけられた。
鈍い衝撃。
ゆい「っ……ぁ……!」
虎杖「蘆屋先生!!」
さらに。
別方向から飛び出した根が、壁を砕きながら迫る。
伏黒「玉犬!!」
影から飛び出した黒と白の玉犬が、根へ喰らいつく。
だが。
ギチギチギチ――――
まるで生きているように蠢いたツタが、
逆に玉犬の身体へ巻き付いた。
伏黒「……チッ」
切っても再生する。
いや違う。
この建物全体から呪力が流れ込んでいる。
伏黒の視線が、吹き抜け全体をなぞる。
止まったエスカレーター。
崩れたフードコート。
黒く染みた天井。
まるで、このショッピングモールそのものが“術式”みたいに。
虎杖「離れろって……!!」
拘束されたまま、虎杖が無理やりツタを引き剥がす。
だが
千切った先から、新たな根が這い出してくる。
よく見れば、フロアのあちこちに同じ紋様が浮かんでいる。
普段なら床デザインにしか見えない程度の歪な線。
だが呪力を通して見れば、それらはすべて繋がっていた。
伏黒「この模様・・・あいつの術式か・・・・!」
床を踏んだ瞬間、術式が発動する。
伏黒(これはまずいな・・・。)
虎杖と、蘆屋をどうやって救出するか。
そして、こいつをどう食い止めるか。
必死に思考を巡らせる。
「これじゃ、ラチがあかない・・・っ!!虎杖くん!!!」
ギチギチと締め付けられる中、蘆屋が叫ぶ。
虎杖「わかってるけど・・・っ!!」
虎杖がツタを無理に引きちぎる度、
次々と現れる。
「少しだけ動かないで・・・・!!!!」
虎杖「そんなこといったって・・・!」
「大丈夫」
蘆屋はゆっくりと目を閉じる。