第13章 12★
船へ戻る頃には、
空は少しだけ暗くなり始めていた。
甲板へ上がる足音が、
やけに静かに響く。
サンジはようやく手を離したものの、
すぐ近くから離れようとはしない。
「……先、入れ」
短い声
みかは小さく頷いて、
船内へ足を踏み入れる。
けれど
背中に視線を感じる。
さっきからずっと。
落ち着かなくて振り返ると、
サンジと目が合った。
その瞬間
また心臓が跳ねる。
サンジは何か言いかけたみたいに口を開いて、
でも結局、何も言わない。
代わりに
小さく舌打ちみたいに息を吐く。
「……マジでやべェな」
低く零れた声。
サンジの手が再びみかの腕を引いた。
距離が
一気に縮まる。