第13章 12★
店先に並ぶ厚手のコート。
マフラー。
見たことのない防寒具ばかりで、
みかは少し困ったように棚を見上げる。
「……こんなの着るの?」
思わず零れる。
暖かい島育ちだった。
雪なんて、
ほとんど見たこともない。
「凍え死ぬわよ」
ナミが呆れたように返す。
「え……」
少し本気で固まる。
その横で。
「そりゃ薄着じゃ無理だな」
聞き慣れた声。
振り向く。
いつの間にか、
サンジが立っていた。
煙草を咥えたまま、
自然みたいな顔してる。
「……なんでいるの」
「食材確認」
即答。
でも、
ロビンが小さく笑ってる辺り、
たぶん誰も信じてない。