第12章 11
「サンジー!肉!!」
「朝から食いすぎよアンタ!」
皿の音。
笑い声。
いつもの空気。
なのに。
「……」
みかが入ってきてから
サンジの手が時々止まる。
それだけなのに、
妙に分かりやすい。
「?」
本人だけ、
気づいてない顔。
「……おいコック」
低い声。
ゾロ が、
じろ、と見る。
「塩こぼれてる」
「あ?」
視線を落とす。
本当だ。
珍しいミス。
「……っふ」
向こうで、
ナミ が小さく笑う。
何も言わない。
でも、
たぶん全部気づいてる。
「サンジ?」
みかに呼ばれて、
今度こそ完全に止まる。
「……だから」
掠れた声。
「その呼び方は反則だっての……」