第3章 デート
屋台の並ぶ通りに入ると、香ばしい匂いがふわっと広がった
「いい匂いです」
サンジは軽く頷く
「この辺は外れねェ」
いくつか店を見て、その中の一つで足を止める。
串を一本取って、みかに差し出した
「ほら」
みかは少し迷ってから受け取る
「……いただきます」
小さくかじる
「……おいしいです」
その一言に、サンジはほんの少しだけ口元を緩めた
「だろ」
それだけ言って、自分も別の串を取る
しばらく並んで歩く
会話は多くない
でも、不思議と気まずくならない
みかはもう一口食べて、少し考える
それから、何気なく串を持ち上げた
「……サンジさんも、食べますか?」
そう言ってから、自分で少しだけ目を瞬かせる。
距離が、ほんの少しだけ近い。
サンジは一瞬だけ止まる。
それから、軽く息を吐く。
「……お前な」
小さく笑って、少しだけ身をかがめ
そのまま一口かじる
「……悪くねェ」
みかはぱっと表情を明るくして
「あ、よかったです」
何かがうまくいったみたいに、小さく笑った
また歩き出す