• テキストサイズ

PRISM LINE【ワールドトリガー】

第4章 感情線の混線



「大丈夫です?けっこう顔色悪かったけど」
「出水くんが間に入ってくれなかったら絶対リバースしてた」
「それはマズイな、変な噂で持ちきりんなっちゃうじゃん」
「これ以上目立つのはホント勘弁してほしいです」


ふっと短い息を吐いて、助かったよ、ありがとうなんて笑う彼女は、最近いろんな表情を見せてくれるようになったなと思う。

緑川とランク戦してる時はすげー楽しそうだし、柚宇さんに半強制でコントローラー握らされた時は必死だったけど、女子トークに花咲かせて喋ってる時なんて、デフォルトのあの仏頂面が見る影もなく消えるぐらいに。

太刀川さんといる時も唯一気を許してたのだって、前はまだどこか一線を引いたように見えてた。でも今じゃ、あのアホ師匠、呼ばわりだもんな。


「なんか一気に疲れた。お昼からまだポイント上げなきゃなのに」
「キツいの入ってきたんすか?」
「んー、そこそこ?」
「どーせやっかみでしょ」
「だと思う」


太刀川さんが言ってた。
花衣さんと初めて言葉を交わす前に。
どこぞの隊長さんとおんなじようなそれを持ってるって。すこぶる気の強い、無愛想が服着て歩いてるようなヤツだって。それだけ聞いて、一体どんな荒くれ者なんだよって、凄いの想像してたけど。


「分かってんだけどね、もっと慎重になるべきだってことは。しかも久々だったからちょっと怖かったし」


ただの可愛い女の人だった。
目をひくほどの美人とか、スタイル抜群な容姿ではない、見た目はごくごく普通。けどなんだろうな。
月並みな言葉で言えば、守ってやりたくなるような、男心を擽るようなそれ。

無理して意地張って強がるくせに、1人になった途端に影でめそめそ泣くんだよ、こういうタイプって。だから太刀川さんだって放っておけないんだろう。

こんなこと花衣さんが知ったら、真っ赤になって怒るの目に見えてるから言わないけどさ。


/ 113ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp