第39章 小説断片〜プロローグ②〜
Sideトリト
あれから数ヶ月が経ち、今は2月…冬と春の狭間の季節。
りおんはすっかり、事件の悲しみから立ち直っている。
今日までにいろいろな出来事があった。
まずは、新しい仲間…"森の子クルミ"との出会い。
それから、りおんの妹の"乃蒼"との出会い。
乃蒼は病気らしく、病院で入院生活をしている。
乃蒼はオレ達の事を快く受け入れてくれた。
それから、乃蒼と一緒の病室の"笑瑠"と"歩"と、乃蒼達のお世話をしている看護師の"有紗"もオレ達の事を受け入れてくれた。
生活の方は、りおんの両親が残している貯金や綾子さんを含む一部のご近所さん達からの援助もあって、金銭面は問題無い。
一応、オレ達の存在は他の人達には秘密だけど、信頼出来る人(特にご近所さんやりおんの友達)にはオレ達の存在を明かしている。
りおん「(-_-)zzz」
今はリビングのソファの上でお昼寝するりおんとクルミ。
トリト「ふふっ。」
寝顔が可愛いので、りおんの頬をそっと撫でる。
マヨリ「さっきまであんなに騒いでおったのにの。」
トリト「まあまあ。」
ついさっきまでクルミと一緒に大騒ぎして遊んでいたりおん(大騒ぎし過ぎてマヨリにちょっと怒られてた)。
まあ、りおんはまだ8歳だからね。
マヨリ「わらわ達はこの子の親にはなれぬ…少し、もどかしくなるの。」
トリト「そう、だね…。」
オレ達はあくまでもりおんのパートナーだから…パパとママの代わりにはなれない。
それが時々もどかしくなる。
トリト「だけど、それでも…オレ達が守ってあげないと。」
マヨリ「そうだの…。」
それでも…オレ達はオレ達にしてあげられる事をしてあげたい。
りおんの事を守る。それが、オレ達の役目だから。