第5章 真名とは
玄が耐えられないと言うように、ピンッと立った突起を口に含んだ。艶やかな声が夜の静寂に響く。舌が突起を弾く度、玄の熱が擦れる度、奥がズクズクと疼いた。
お互いの衣を捲り、直接触れ合う。どちらの熱かわからないほど熱くて、溶けてしまいそう。玄の熱が震えている。
「んっ、んぅ……玄、足りない……奥が疼いて、切ないの……」
「……ほう?して、どこを弄って欲しいのだ?」
毒気を含む笑みを浮かべた玄に心の臓が跳ね上がる。舌を伸ばして先端を弄ぶのは、私の愛しい者。
「僅かに腰を揺らすだけで、ぬるぬると滑りよる。愛いの。梓よ、我を求める言の葉を紡ぐのだ」
熱いモノが滑るだけで甘い痺れが全身に走った。もっと大きな波が欲しくて、何度も玄に擦る。玄は起き上がり、なんの刺激もなくなった。息を荒くしながら翡翠の瞳を見つめる。
身体を見られるのも、足りないと求めることですら恥ずかしいのに、これ以上求めることは火傷しそうなほど、顔や耳が熱くなる。
「もう待っておれぬ。……麗しく咲く我の華よ、艶やかに散るのだ」
秘められた蕾を少し擦り、入り口で水音を立ててから、柘榴の実の中に指を押し込まれていく。肉の壁を擦られる感覚が私を落としていく。待ち焦がれた快感に溺れていった。