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夢幻泡影②【呪術廻戦(死滅回游〜)/伏黒 恵オチ】

第13章 戻らないプラーチド【東京第2結界】


「鹿紫雲……」

 ルールを追加したにも関わらず、100点を保持している。つまり、元々200点を持っていたということ。

 そこまで考えて、不意に疑問が浮かんだ。

 鹿紫雲の持ち点の数を見るに、最低でも四十人は殺している。そして、自分は十一人を殺した。

 約1000人の泳者が十の結界に均等に振り分けられたとして、各結界に100人。そう仮定したとき、自分と鹿紫雲だけで半数以上の泳者が間引かれた。

「コガネ、100点を持っている泳者はどれだけいる?」

『んー? こんな感じ』


《鹿紫雲 一》
 得点:100 変更:01回
 滞留結界:東京第2


《日車 寛見》
 得点:102 変更:00回
 滞留結界:東京第1


 二人――……。

「五十点以上の者は?」

『注文 多いな~』

 鹿紫雲や日車と並び、五十点以上保持した泳者の名前が並ぶ。

「……凄まじいな」

 各結界に最低でも一人、多いと三人以上の泳者が滞在していた。この分だと、【死滅回游】は強者だけが残り、それほど掛からずに決着する。

【死滅回游】は泳者の呪力と結界と結界で結んだ境界を使い、この国の人間を彼岸へ渡す儀式。

 それを“慣らし”とし、天元と人類を同化させるのが目的――ならば、より多くの術師たちに、より長く戦ってほしいはずだ。

 高得点を有する者のほとんどは過去の術師だろう。覚醒した現代の術師で、歴戦を潜り抜けた過去の術師に太刀打ちできる者などほんの一握り。

 この結果になるのは目に見えていただろうに、なぜ参加させたんだ?


 ――『“永続”は、あくまで儀式を中断させないための保険だよ』


 天元も羂索とグルで、嵌められた?
 もしくは、天元も知らない別の目的が【死滅回游】にあるのか?
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