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【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】

第12章 ✼••┈••✼牡丹の雫✼••┈••✼


牡丹の言葉に孤蘭は体をビクッと震わせた。

蓬莱まで人間が来ることなんて初めてだったから。




少し震えている孤蘭の肩を、牡丹は優しく抱いた。




「…心配するな…、ここには絶対に来させないから。孤蘭は周天宮に先に行ってて、僕もすぐに行くから。」




そう言って孤蘭を安心させてから、牡丹は孤蘭から手を離した。




「…すぐに来てね、牡丹。」

孤蘭は離れていく牡丹に声をかけた。

牡丹は一度振り返り、孤蘭に笑顔で頷いた。




そうして回廊の奥に消えていった牡丹をしばらく孤蘭はしばらく見送った。




周天宮の牡丹の房中で、彼の寝台に座りながら牡丹の帰りを待った。




いつもの笑顔で帰って来る牡丹を待ちながら。
















牡丹と会うことは二度となかった。








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