【地獄楽】✼••極楽へ至らぬ者たち••✼【R指定】
第12章 ✼••┈••✼牡丹の雫✼••┈••✼
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孤蘭は寝台にうつ伏せになり、身なりを整えている蓮(リエン)を黙って見ていた。
……この人は…。
普段昼間は煉丹宮に入り浸りなのに、今日に限ってどうしたのだろう…。
菊花(ジュファ)のように他の男の情痕に憤りを見せる訳ではなく。
むしろ、情痕を付けられた体を愛おしそうに見ていたようにさえ思えた。
孤蘭は寝台のシーツを強く掴んだ。
蓮は子種を貰ったかは気にしていた。
そして成功した孤蘭に喜んでいた。
蓮の要望には応えたから嬉しいはずなのに、何故か胸がギュッと痛くなった。
「……今度の上陸者たちはいつもと違うようだ。」
身支度を終えると、蓮は寝台に腰を下ろして孤蘭の頭を撫でながら言った。
孤蘭は少し顔を上げて蓮を見上げた。
「朱槿(ヂュジン)が鬼尸解(きしかい)になるまで追い詰められた。」
「…え、朱槿が?」
孤蘭は勢いよく起き上がると、散らばっている衣服をかき集めた。
「……何をしてる?」