【HUNTER×HUNTER】水面に映る雷光【キルア】
第5章 自覚と独占欲
ヒソカが去ったあと、
キルアはしばらく動かなかった。
(……閉じ込める、か)
それは、合理的で簡単だ。
でも――
(選ばせない)
その言葉が、胸に引っかかる。
幼い頃から“自由”を奪われてきたキルアだからこそ、他人の自由を奪うことの危うさがわかる。
テティスは、選んだ。
一人じゃない道を。
だからこそ、
キルアは歯を食いしばる。
(……俺は)
“守る”ことを、彼女の意思ごと抱える。
それが、ヒソカとの決定的な違いだ。
木々の向こうで、夜が深くなる。
キルアは1人で決心を固め、拳を握りしめた。