第8章 さむい オール
チラッ
(グローブ越しでも分かる)
ハナさんの手が僕と重なってる
✿✿✿
ギューーーーー。
「·····」
「イルーガさん?(抱きついてる)」
「あの時僕の手に塗ったクリームから、花の匂いがしました」
「稲妻の桜ですね、ナド・クライでは見ませんよね」
「···凄く安心する匂いでした。だけど··どこか悲しそうな匂い··スゥ··」
「イルーガさん?··寝てる」
(そうだよね、イルーガさんはライトキーパーを誇りにしてるから出かけるとか出来ないもんね。なら)
✿✿✿
ふわっ
「坊っちゃまから花の匂いがしますね」
「ほんとですか?(塗りすぎたかな)」
「えぇ。とても安らぐ匂い」