第73章 繰り返す悪夢
「ねえ、本当に大丈夫?」
彰吾が心配そうに言った。その声で私は再び我に返る。
「あ・・・うん・・・大丈夫だよ。」
「うん、疲れてるなら今日は切り上げようか?それとも、どうする?買い物行く?」
彰吾のふわんとした笑顔を見ていたら、だんだん気分が落ち着いてきた。それに夢を見たのは確かだが、どんな夢だったかはさっぱり思い出すことができないことに気づいた。
なんだろう、デジャブってやつかな?
とにかく、理由はどうあれデートの途中で眠りこけるような失礼な女に、それでも優しくしてくれる彼氏は私にとってはとても大事な存在だ。少しでも長く一緒にいたい。だから・・・
「もちろん、行くよ」
そう私は答えていた。