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淫夢売ります

第70章   交わり


☆☆☆
この夢を見たときから、私は正気を保つことがなおさら難しくなった。

今、ここにこうしている私は起きているのか、寝ているのか?
正常なのか、淫欲にまみれて異常な何かになってしまっているのか?

区別が怪しくなってきてしまった。
部屋に妻が入ってきた時、顔色を伺ってしまう。

これはあの時、叫び声を上げた妻なのか?
私の本性を知っている側の妻なのか?

それとも・・・。

気が、狂いそうだった。
そして、ついに私は耐えることができなくなった。

『常盤咲希に連絡したいことがあるので、自宅の連絡先を教えて欲しい』

そう、同僚にメールした。帰ってきた返事の番号に連絡を入れる。電話口にはすぐに咲希が出た。

『あ、センセ・・・元気になりました?』
「とぼけるな」
『はい?』
「魔法を・・・魔法を解け」
『ふふ・・・センセ、熱が出て、ちょっとファンタジーになっちゃいました?
 私が魔法使いに見えます?』
「そ・・・そんな。咲希、私は・・・もう・・・」

その後の言葉は続かなかった。確かにあれは夢・・・私の見ている夢の中の咲希が言っていること。現実の咲希には関係がない・・・のかもしれない。
でも、だったら私はどうしたらいいんだ・・・!?

『なーんてね♪モルフェの夢でのことですよね?もしかしたら私でもわかることあるかも。
 いいですよ?今日の22時・・・学校で会いましょ?ね?』

咲希も、モルフェでカードを買って・・・?
それなら、この夢を終わらせる方法を知っている?

咄嗟に時計を見ると、時刻は17時だった。22時に学校につくためには21時に家を出る必要があるが、それでもなお時間があった。

とにかく、とにかくこれ以上どうにかなってしまわないように・・・
その時間までは部屋で大人しく・・・大人しくしていよう。
そう、私は思っていた。
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