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天狐あやかし秘譚

第73章 合縁奇縁(あいえんきえん)


あの最後に見たヤツ、あれが『本体』ですね。
あの女性たちはまだ生きていました。人質がいる以上は迂闊なことはできませんね・・・。

本来は本体を見つけ次第乗り込んでいって、捕縛し、この異界を解除、脱出、ということを想定したのだが、そういうわけにもいかなくなった。
それに、向こうはこちらの術に気づいてしまった。おそらく、私が『違う者』であることにも気づいてしまったと思われる。

さてさて・・・どうしましょうね、とひとりごちする。
本当に困っているわけではなく、これは気持ちを落ち着けるための私なりの方便、といったところだ。

この異界の構造は大体わかる。時間軸はズレていない、というのもわかった。
ただ、この異界が展開している現実世界の『場所』までは特定できない。それを特定するためには、あの『辻神』の群れを抜けて異界の境界に触れなくてはいけない。先ほど『目』が見破られたことから考えると、おそらく目で異界の端に触れるのも難しいだろう。

なら、次の手段は・・・
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