第2章 水神姫
火影の元に引き取られることになったマイは、
それまで水流園一族が歩んできた道を進む事に決めた。
それは闇の世界…暗部への復帰であった。
今まで共に暮らしてきた綱手は
皆の引き止める声も聞かず
三代目にまかせたよ~♪と
まさに嵐のように去っていった。
水流園一族の生き残りと知れては
何かと危険も迫ると考えた火影は
マイが生きていたことは伏せ、
仮の姓で過ごすことに決めた。
既にマイは
アカデミーに通っていた頃の
『翠月(すいげつ)』という姓を持ってはいたが、
天才と唄われた
はたけカカシと同い年、同期であり、
又、昇任したスピードも
カカシと同時に卒業、下忍昇格。
中忍昇格はカカシの翌年、
同年、暗部所属という
負けず劣らずの天才であった。
里では知る人ぞ知る者なのである。
その為、新たに
『かわの』という姓を持ち、
暮らす事となった。
それから数年後、
一人の少年と出会うことになる。