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【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第3章 When It Hurts to Love


そのまま踵を返し、家の中へと足を踏み入れる。

玄関の扉を閉める寸前、背中に黒尾の視線があるのを感じた。




「……………。」

黒尾はその後ろ姿を、少しだけ目を細めて見送った。




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文化祭当日、校舎は朝からまるで別の世界みたいに賑やかだった。




廊下のあちこちでクラスごとの装飾がきらきらと揺れ、スピーカーからは軽快な音楽が流れている。





焼きそばやクレープの甘い匂いが混ざって、まるでお祭りのようだった。




「こっち行こ!」

友達に腕を引かれ、仁美は人混みの中を抜けていく。




教室の入口では看板を掲げた呼び込みの声が響き、どこのクラスも笑顔で溢れていた。




そして研磨のクラスの前に立ったとき、仁美は思わず目を見張った。




教室の中にはタブレットがずらりと並び、それぞれの端末にオリジナルのゲームアプリが映っている。




入口から覗いただけでも、すごい人の数だ。




「……すごい。」

受付に立っていた研磨が、ちょうど来場者に説明を終えたところだった。



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