【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第6章 No One’s Yours
–––噛まれてる…。
けど、まるで猫の甘噛みのようだった。
歯型が付くと、研磨は嬉しそうに自分が付けた痕を舐めた。
その時に研磨の髪が肌に触れ、くすぐったい。
黒尾が付けた痕が、研磨の痕に塗り替えられていく––––。
「仁美、後ろ向いて…、俺だけの痕付けたい。」
黒尾には見せなかったであろう仁美の背中は、まだなんの痕もなく白く綺麗なままだ。
白い肌が紅潮で赤く染まっている。
研磨はそんな仁美を後ろから抱き締めて、彼女の肩に唇を付けた。
今度は噛み跡ではなく、黒尾が付けたような赤い痕。
自分だけの痕。
後ろから仁美の脇に腕を入れて、抱き締めて少しの隙間も許さない。
ピッタリと研磨の体に覆われた。
「っ––仁美…これヤバい…。出ちゃうかも……。」
自分のお腹と仁美の背中の間で、固くなっているモノが主張するように痙攣している。
少し擦っただけで、仁美の背中にヌルッとした感触がした。
ゆさゆさと研磨の動きに合わせてベットが軋んだ。