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夢幻泡影【銀魂】

第1章 まさかの出会い





ここで1ページ目の冒頭である。



「……最悪」



もうここまで見てくれてた人は察してくれていると思うが、私の彼氏のタツヤは私の友達と浮気していた。



仲睦まじく話すふたりは他人から見たらカップル。私から見たらただのクズ2人。


そのまま2人は腕を組みながらホテル街へと吸い込まれて行ったのだ。



前に1度3人で会ったことはあったが、恐らくそれがきっかけなのだろう。



怒りや悲しみを超えてわたしは人生に絶望していた。



上京して初めての一人暮らし。初めての彼氏。ワクワクが止まらなかった。


でも、新しい職場で残業の毎日。彼氏に浮気され、友達にも裏切られ。


なんでこんなところにいるんだろう。



「はぁぁぁ...…しんど。」


そのままわたしはフラフラと帰路についた。




今日は月が綺麗だ。満月かな、まん丸である。



実家で十五夜の時はお団子つくって食べたっけ。


新卒で働き出してから2年ほど。一人暮らししてから行事というものをめっきりやらなくなってしまった。



お団子、買って帰ろうかな。



近くにコンビニをみつけ、わたしはそのコンビニに久しぶりに食べたくなったお団子を求め入ろうとする。




『あぶない!!!!!』
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