第3章 似た者同士
新撰組……?土方?沖田?
聞きなれた言葉だ。授業で習った気がする。ということは……
「もしかして、近藤さんって人もいるんですか?」
「え、なんで知ってるの?エスパー?」
「あ、いや……前の世界にも同じ名前の人達…いや、昔の人がいた気がして…」
そう私たちがやり取りしているのを見て、新撰組の2人はポカンとしている。
「万事屋、この女は誰だ?お前の女か?」
「はァ?ちげーよ。まぁ……あれだ、察しろ。」
「いやわかるか!!……まぁいい。俺らには関係ないからな」
この、土方さんって人……どこかで……
「……ああっ!!!」
わたしはとある事を思い出した際に放った叫び声に周りの人達がビクッと反応する。
「っバカヤロー!なんだいきなりさけびやがっt」
「タツヤの髪型!!!!!」
「あ?」
私に指をさされた土方さんの眉間にしわがよる。
「、どういうことネ?」
「この方の髪型、タツヤなの。だから、銀さんの顔にこの方の髪型をした人が私の元彼だったの」
「はぁぁぁ!?」
「はぁぁぁ!?」
銀さんと土方さんが同時に叫ぶ。