第1章 まもりたい。【坂田銀時】
「おちつきました…」
「ん、そっか」
「その、助けていただいてありがとうございました…お礼も言わないで…」
「いいってことよ、これで依頼は解決、ってか」
帰路につきながらそう話していると、今日で恋人ごっこは終わり、ということに気づいた。
「そう、ですね……あの、費用は明日以降振込みますから。」
「ん、ありがとさん」
「……っ、あの、」
「ん?」
私に銀時さんの視線が合わさる。
「……その、銀時さんが……初めての彼氏さんだったら……良かったなぁ……な、なんて……思っちゃいました……」
「っ!?」
「わ、わー!今のは忘れてください!!あ、あの、ありがとうございましたー!!また何かあれば相談しにいきます!!!し、志村さんや神楽さんに宜しくお伝えください!!!それでは失礼します!!!」
つい言ってしまったことが恥ずかしくなりわたしは早口でお礼を伝えそのまま走り去ってしまった。また改めてお礼、しないとな。
「っ、くそ……最後にあれはずるいぜ…コノヤロー…//」
その後の銀時とさんの関係性についてはまた今度のお話……。
END