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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第15章 潔白





そして、謹慎7日目を迎えた今日ーー…




…事態が動き出した。








『えーっと…、
治療用品の在庫はオッケーだから…、次は…』


「…頑張ってるな、。」


『え…?っ、!!冨岡さんっ!』





蝶屋敷の離れの小屋で備品の在庫確認をしていると、小屋の入り口の方から声がかかり視線を向けると、扉にもたれかかって、両腕を組みながら私を見つめる恋人の姿があった。




数日ぶりに会う冨岡さんの姿を見た瞬間
心が跳ね上がるほど嬉しくなった私は
すぐに冨岡さんの元に駆け寄った。






「…仕事の邪魔をしたか?」

『いえ!ちょうど終わったところですから。』

「そうか…。
声を掛けたのはいい頃合いだったな。」

『…?あ、もしかして私の仕事が終わるの
待っててくれました…?』

「邪魔をする訳にはいかないだろ。」

『もー…、すぐに声を掛けてくれても良かったのに…
一体いつから来てたんですか?』

「5分程前だ。」

『え…』



…そんな前から来てくれてたのに
全然気配感じなかったな。



気付かない私もどうかと思うけど

黙ったまま待ってた冨岡さん…真面目過ぎるでしょ…。





『5分も待たせて退屈じゃなかったですか?』

「いや、お前が懸命に仕事をしてる姿を見るのは退屈しなかった。」

『ほ、ほんとですか…?』

「を見てるのは飽きない。
ずっと見ていられる。」





…何でこの人は
そういう恥ずかしい事をサラッと言うの。



冨岡さんの綺麗な目でジッと見つめられると
私が毎回ドキドキしちゃうの分かっててやってるのかな…。



そのまま私を見つめてくる冨岡さんの視線に耐えられなくて、目線をキョロキョロと泳がせていると

冨岡さんの背後から私達へ話しかける声が聞こえてきた。





し「こんな所で密会とは
お二人は本当に仲が良いんですね〜?」


『!?しのぶちゃん…!?
べ、別に密会してた訳じゃないよ!!』




…相変わらず突然現れるしのぶちゃん。



普通に声を掛けてくれればいいのに
何で毎回変な事言って驚かせてくるんだろう…。



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