第10章 毒夢
暫くして何も音が聞こえなくなった。
「(静かになった、?‥もう出ていいの?)」
母に名前を呼ぶまで出てくるなと言われた忠告を忘れ、私は押し入れから出た。
家中が血だらけだった。
脳が理解することを拒んだ。
ママ、パパ、?どうして寝ているの?どうして笑ってくれないの?
どうして動かないの、?
いつの間にか警察が沢山来てわたしは保護された。
「ママは?パパは?どうしてあっちなの?ねえ、どうして?」
わたしは警察が返答に困るほど矢継ぎ早に聞いた。
最初ははぐらかされたがとうとう根負けしたのか、教えてくれた。
「お母さんとお父さんは亡くなったんだよ」
‥‥亡くなった?死んだってこと、?
ママとパパが死んだ?
そんな、そんなの、ウソだよ!
ほんとうだったら、神様はヒドイよ!!!
だって、ママには‥‥
ママのお腹には赤ちゃんがいるのに‥!!