第8章 4枚の婚姻状
天元の言葉に、仁美は素直に従った。
浅い息を吐くと律動が始まり、お腹の中で固いモノが動くのが分かった。
「っっーんんっ…!!」
仁美の足が崩れてそのまま布団に押し付けられた。
天元の腰の動きが止まらないから、仁美は大きな体に覆い被さられる様に布団に突っ伏した。
お腹の中が擦れると、同じ様に布団に押しつぶされて、余計に中のモノの動きを感じる。
「あっあああー!」
肌と肌がぶつかり合う音と、同じ位に粘り気のある水音が響いた。
仁美の嬌声は止まらずに、突かれる度に体が大きく跳ね上がる。
「………はぁ……。」
一度奥に押し込めた後に、ゆっくりと引き抜くと熱い息を吐いた。
布団に身を任せている仁美の背中は、綺麗な薄紅色に染まっている。
何度か達したのだろう。
天元が仁美の顎を掴み顔を上げされると、その赤い目は涙で潤んで虚だった。
「……どうした?縋れよ。」
少し唇が空いている仁美の口元を、天元は舌でなぞった。