第8章 4枚の婚姻状
「ああっっ天元様っ…っ!」
舌と指が仁美の愛液と絡みつき甘い香りが部屋に香った。
天元がゆっくりと指を抜くと、仁美の小刻みに震えている腰を掴んだ。
すぐに代わりに押し付けられた固いモノに、仁美は布団を強く握った。
ズブズブッとゆっくり入ってくる圧迫感に、仁美は息を飲み込んだ。
「あっ……っあぁ……っ。」
喉の奥から漏れて出た声はすぐに押し付けている布団に吸い込まれる。
天元はゆっくりと確実に根本まで仁美の中を堪能した。
中の締め付けとザラつきに時より体が震えるが、その快楽を我慢して押し込むとなんとも言えない刺激が下半身に広がった。
「…はぉ…ちくしょう…。」
少しでも動いてしまったらすぐに達してしまいそうだった。
「…ああ…奥まで……。」
仁美の白磁の手が布団に絡んで震えているのが見えた。
天元はその仁美の手に自分の手を重ねた。
2人の手が布団の上で絡み合うと、天元は仁美の耳元で呟いた。
「…ゆっくり…息を吐け。こっちが持たねぇ。」