第6章 虹色の目の無神論者
「だいぶ傷も癒えてきたよね…。もうすぐ使える様になるかな?」
もういくら陰茎を啜っても血は流れない。
だけど童磨は毎晩仁美のソコを啜り続けた。
溢れてくる愛液の甘美な味わいは水煙管よりも童磨を夢中にさせた。
「……っ……はぁ……。」
その頃仁美はもう無惨を呼ぶ事は無かった。
いくら泣いて叫んでも、あの日以来無惨が仁美の元を訪れる事が無くなったからだ。
仁美は体を捩りながら、童磨が与える刺激に耐え続けた。
その刺激が痛みより快楽になった頃には、声が出ない様に唇を噛み締めて、耐え難い快楽は布団を握る事で紛らわした。
ツプッと童磨の指が中に入った時に仁美は小さな悲鳴を上げた。
「痛い?もう痛くないだろ?」
童磨は愛液をたっぷりと指に絡めながら、優しく仁美の中をなぞって聞いた。
痛くない事が苦痛だった。
この体は童磨の舌にもう痛みを感じない。
それどころか、望まない快楽に身を捩りながら果ててしまわない様に気を張るのがやっとだった。