第6章 虹色の目の無神論者
「痛いっ!やめて!!」
「あれ?痛い?もう傷は殆ど塞がってるけど…。」
童磨の惚けた言い回しに仁美は顔を顰めた。
患部を吸われる度に傷口が開くのだ。
しかも舐めているその場所は誰もが触れられる場所じゃ無い。
そこを見るのも触れるのもただ1人だった。
「…ああ…旦那様…。」
逃げようとしようとも、仁美の太ももを掴んでいる童磨の指は皮膚に食い込んでいる。
「…可哀想に……でもね、仁美のここが濡れているのは血だけじゃ無いよ…。」
童磨はそう言うと血が混じった愛液を啜った。
「っ!!」
鬼の長い舌が患部から離れて突起したクリトリスを粘った。
いつからそこを粘られていたのだろうか。
仁美の突起はいつの間にか充血していて、少しの刺激でも仁美の体は跳ねるほどの刺激が与えられる。
「ずっと舐めてたから可愛いここがもう剥けて突起しちゃってるよ。」
童磨が啜っているのはもう血だけでは無かった。
仁美の蜜壺から溢れる愛液で混じった血を、彼は夢中に啜っていた。