第6章 虹色の目の無神論者
「ちょっと待っててね……もう少しだけ…。」
童磨は再び仁美の足の間に顔を埋めた。
じゅるっじゅるっと音を立てながら、強烈な痛みが下半身を襲った。
童磨の舌が傷を吸い上げる度に、傷は開き鮮血が流れる。
その血を大切に舐め上げながら、その鬼の下半身はあり得ないほど濡れていた。
「ああ…本当に甘美な味で……ごめんね…もう何度漏れてしまったか分からない。」
そう言って衣服から自身のモノをズルリと曝け出した。
膨張したそれはビクビクとだらし無く痙攣していて、先端から白濁の体液を吐き出していた。
それでも嬉しそうに血を啜っている姿を見て、仁美は顔を青くしながらゾッと背筋が凍った。
「っー……!!」
痛みと嫌悪感が仁美の全身を走り抜けた。
そんな恐怖を感じた時に、人は悲鳴を上げる事すら出来ないのだと仁美は初めて知った。
「いや……旦那様……旦那様…。」
何度も縋る様に出る言葉は、ここに居ない無惨を呼ぶ声だけだった。
「旦那様?ああ…。あの方の事か……。」
童磨は仁美が呼ぶ男が誰か分かると、笑って仁美の下半身を舐め上げた。