第5章 傲岸不遜の鬼
「え?」
仁美が掴んでいた背中がボコボコと変形を始めた。
「だっ旦那様っ!」
仁美は慌てて無惨から手を離したが、無惨は逃げようとする仁美の手を掴んでベットに押し付ける。
仁美の目の前で黒い人影がメキメキと音を立てて、体を膨張させていった。
服を破り膨張した体は先程より一回り以上大きかった。
「あっ!ああっー!!!」
同じ様に仁美の中に入っていた無惨のモノもあり得ないほど膨張し、仁美はその激痛に悲鳴を上げた。
「…動くな。これ以上私を刺激したら腹が裂けるぞ。」
無惨は暴れる仁美を押さえつけながら、仁美のお腹を撫でながら言った。
仁美は震える顔で無惨が触れている自分の腹を見た。
自分の中に今何が入っているのか…。
その形に浮き上がっている自分の腹を見て、仁美は奥歯が震えてカタカタと音を立てた。
「…すぐに済む。無理な大きさじゃない、お前がまだ慣れていないだけだ。」
そう言ったその声は冷静を保とうとしているが震えているのが分かった。